
愛らしい見た目と、みんなに好かれる性格を持つシーズーは、日本だけでなく世界中で愛されています。
シーズーの飼い主は「うちの子が老犬になっても大切にしたい」、そう思うのではないでしょうか。
この記事では、「シーズーの寿命」「老化のサイン」「通院・介護の話」「老犬になるまでに準備しておきたいこと」をまとめました。
Contents
シーズーの寿命と最も長く生きたシーズーは?

シーズーの平均寿命は、15歳前後と言われています。
平均寿命は、年々、上昇傾向にあり、その理由には「医療の進歩」「質の良いドッグフードの登場」「飼育環境の変化」などの影響が考えられます。
ちなみに、日本では、23年間も生きたシーズーがいます。
これは、国内の最高寿命の記録です。
23歳も生きられた理由は、遺伝による部分も大きかったかもしれません。
ですが、それだけではなく、老後のお世話をしっかりしてもらえたことも影響しているはずです。
シーズーの性格
シーズーは見た目が愛らしく、かつ、気品も兼ね備えた魅力的な犬種です。
シーズーの飼育数は、9,454頭(※)と全犬種の中で7位の人気を誇ります。
※平成29年3月20日発行「犬との暮らし大辞典」調べ
下の表はシーズーを8項目で評価したものです。
項目 | 星 |
---|---|
初心者向き度 | 5.00 |
声の大きさ | 2.00 |
賢さ | 3.00 |
飼い主LOVE度 | 4.00 |
やんちゃ度 | 2.00 |
マンション向き度 | 5.00 |
高齢者・子供向き度 | 5.00 |
共働きOK度 | 4.00 |
※「犬との暮らし大辞典」より
「初心者向き度」「高齢者・子供向き度」が高く、「声の大きさ」「やんちゃ度」の低さからシーズーの飼いやすさが伺えます。
また、注目されるのが大好きで、お利口なのに頑固な一面を持つシーズーに、飼い主はメロメロになってしまうのではないでしょうか。
そんなシーズーを家族に迎えたなら、子犬から老犬になって、やがて天国にいく日までとことん愛情を注ぎたいですよね。
シーズーの老化のサインは?

シーズーの健康寿命を伸ばしてあげるためには、老化のサインを見逃さないことが重要です。
老化のサインで見つけやすいのは、お散歩の時の状態です。
また、日頃の過ごし方も徐々に変化が見られるようになります。
老化のサイン?
- 散歩の途中で帰りたがる、散歩に行きたがらない
- 散歩中、ゼエゼエと苦しそうに歩く
- 食欲が落ちる
- 寝ている時間が多くなる
このような状態になると、老化か病気が疑われます。
病気は、1年に2回以上、健康診断にいくようにし、早期に発見できるようにしましょう。
特に病気にかかっていないのに、「老化のサイン」が出ている場合、愛犬のシーズーは「老犬」になってきたということを意味します。
老犬のシーズーは、成犬時に比べ、さまざまなことが負担になります。
そのため、今まで以上に気をつけて、愛犬に接する必要があります。
老犬のシーズーにとって負担になること

老犬になったシーズーに、飼い主がしてあげられることは「食事」「散歩」「シャンプー」の工夫です。
食事
シーズーは、顔の形から歯並びが悪い傾向にあります。
そのため、他の犬種より歯周病や歯肉炎のリスクが高いです。
また、老犬になると必要な栄養素は少なくなります。
ですが、歯周病や歯肉炎をかかえていると、硬いものなどが食べれなくなり、本来、必要なはずの栄養素がとれなくなってしまいます。
口腔内の病気で治療できるものは治療し、ドッグフードも老犬用のものにかえてあげましょう。
散歩
老犬になっても、筋力維持・体力維持にお散歩は必要です。
ですが、愛犬に合わせたお散歩にする必要があります。
散歩の途中で家に帰りたそうにする場合は、散歩を途中で打ち切りましょう。
坂道を嫌がるようなら、坂道のない・少ない散歩コースにしてあげましょう。
散歩の途中で呼吸が荒くなるようなら、歩く速度が早すぎるかもしれません。
そういった場合は、ゆっくりのびのびとお散歩できるといいですね。
シャンプー
シャンプーは本来、自然界に存在しないものです。
そのため、シャンプーでストレスがかかってしまうこともあります。
日頃はブラッシングにとどめ、シャンプーはトリミングサロンでのみしてもらうことがおすすめです。
トリマーはプロなだけあって、老犬のシーズーにかかる負担を最小限にしてくれます。
通院・介護が必要になる老犬になると……

シーズーは、つぎの病気にかかりやすいと言われています。
若いうちから起こりやすいものもあれば、加齢により起こりやすくなる病気もあります。
病名 | 症状 |
---|---|
椎間板ヘルニア |
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壊死性髄膜脳炎 |
|
白内障 |
|
網膜剥離 |
|
老犬のシーズーは、上の表のような病気で、通院が必要になる機会が増えます。
また、新たな病気の早期発見のために、次のことに注意しなければなりません。
こんな症状に注意!
- ものにぶつかるようになる
- 名前を呼んでも反応しなくなる
- 無駄吠えが増えたり、うろうろする機会が増える
- 粗相が増える
- 攻撃的になる
このような症状が続くと、「介護」が必要な段階になります。
具体的には、「お留守番の時間・回数をへらす・なくす」「持病がある場合は定期的に病院に連れて行く」「部屋から危険なものをとりのぞく」「なるべく目を離さない」などの介護が必要になります。
愛犬のシーズーが老犬になる前にしておきたいこと

愛犬は私達よりずっと早く歳をとり、寿命を迎えます。
愛犬の健康寿命を伸ばすために飼い主ができることは、「お散歩など日頃の運動を大切にする」「品質のいいドッグフードをあたえる」「生活習慣病に注意」「定期検診に行く」など、たくさんあります。
また、病気にかかったときに備えて「保険に入る」「貯金をしておく」ことも重要です。
愛犬のシーズーが少しでも長く、幸せに生きていけるようにできることをしてあげてくださいね。