ハンドターゲット中の指

今回は、愛犬グミにとって4回目のグラン動物病院でのパピー教室。

1時間の教室で、テーマは「ハンドターゲット」「デンタルケア」についてでした。

ハンドターゲットとは、指を指し、その場所に犬を誘導するテクニックです。

トイレのしつけでは、トイレを指差して、その指を徐々にトイレに近づけていきます。

このハンドターゲットがうまくできるようになれば、好きなところに犬を誘導できるようになります。

一方、見過ごされがちなのが、デンタルケアの方です。

デンタルケアを怠り歯周病になると、耐え難い口臭を放つワンちゃんになってしまいます。

また、犬の臓器に、病原菌を含んだ血が流れていってしまうので、犬の健康にとってもよくありません。

今回の記事では「ハンドターゲット」「デンタルケア」について、解説します。

グラン動物病院パピー教室「ハンドターゲット」

ここでは、難易度別にハンドターゲットのやり方を解説・紹介します。

難易度★☆☆☆☆:直進方向のハンドターゲット(利き手におやつ)

これは一番簡単なハンドターゲットです。

まず、利き手に、おやつやフードを握り込みます。

次に、人差し指だけを真っ直ぐに伸ばします。

その状態で、犬の鼻先にこぶしを近づけます。

犬はクンクンとにおいを嗅ぎはじめると思うので、ゆっくり動かしてみましょう。

犬が指の移動についてくると思います。

指で差した場所まできたら、超大げさにほめながら、利き手に握り込んだフード・おやつをあげましょう。

難易度★★☆☆☆:直進方向のハンドターゲット(逆の手におやつ)

「直進方向のハンドターゲット(逆の手におやつ)」は、「直進方向のハンドターゲット(利き手におやつ」とほとんど同じです。

違うのは、ご褒美のおやつ・フードを反対の手に握り込むというところです。

何も持っていない方の手で、グーを作り、人差し指だけを立てます。

その指の場所までこれたら、反対の手に握り込んでいるおやつ・フードをあげます。

これは、シンプルですが、結構、むずかしい……。

何も持っていない方の指についてこさせるには「指についていったらいいことがあるんだ!」ということを犬に教えないといけません。

この「指+いいこと」の教え込みが不十分だと、人差し指にはついてこず、反対のおやつ・フードを握り込んだ手から離れないようになってしまいます。

この「直進方向のハンドターゲット(逆の手におやつ)」がうまくいかない場合は、「直進方向のハンドターゲット(利き手におやつ)」に戻りましょう。

難易度★★★☆☆:ポールの周りを小さくハンドターゲット

まず、ポールを用意します。

ポールといっても家にそういったものはないと思うので、1.5ℓのペットボトルなどで代用しましょう。

ペットボトルで作ったポール

※画像のポールは、除菌シートに500mlのペットボトルをのせたものです。

まず、ポールを立てます。

その周りをハンドターゲットで、1周させます。

言葉にすると、ものすごく簡単に聞こえるかもしれませんが、これまた難しい。

我が家の愛犬グミの場合、ポールを半周したあたりで、逆に周りはじめ、ポールを半周しかできませんでした。

また、グミはずる賢いので、ポールを半周したあたりで「ふせ」の状態をとることもありました。

最終的におやつ・えさをもらえることを悟っているのです。

現在、練習中ですが「逆回りし始めたら、指先を戻して鼻に近づける」「鼻に指先をくっつける」でなんとかできるようになってきました。

難易度★★★★☆:ポールの周りを大きくハンドターゲット

この「ポールの周りを大きくハンドターゲット」も、犬がポールやペットボトルの周りを回るハンドターゲットです。

「ポールの周りを小さくハンドターゲット」と違うのは、「ポールとの距離をもっと離しつつ、グルっと一周させる」ことです。

これは「ポールの周りを小さくハンドターゲット」の延長線上にあるのですが、格段に難しいものになっています。

まず、指を使い、ポールの周りをぐるっと大きく一周させます。

犬が、飼い主の指示を理解していれば、指についていき、ポールの周りを大きく回ります。

先生は「アラウンド(around:周りの意)」と言いながら、ポールの周りを大きく一周させていました。

成功していたのは、4匹中1匹のみ。

グミは遊び上手なので、勝手に優秀犬だと思っていました。

ですが、大きく回るどころか、欲望のままに最短ルートできてしまいます。

「あらま〜」と思いながらも「家でしっかり練習しよ!」と勝手に飼い主側のやる気は高まりました。

難易度★★★★★:8の字ハンドターゲット

今回のグラン動物病院のパピー教室、最高難易度は「8の字ハンドターゲット」でした。

これは、ポールなどは使わないため、他のものより練習しやすいです。

しかし、これは人間側のテクニックも必要になります。

ここでは、右利きの場合のやり方を紹介します。

まず、右手におやつかえさを握り込み、人差し指を立てます。

そして、肩幅に足をひらきます。

股の下から通した指先

※画像では、わかりやすいようにこぶしを開いています。

↑のように右足の後ろから、おやつを握り込んだ手を使って、股の下をくぐらせつつ後ろ方向に誘導します。

ハンドターゲットと右手の甲

↑右足の横を通るようにハンドターゲットをし、股の前まで誘導します。

ここで、人間側のテクニックが必要になります。

犬にさとられないように、右手側にもっていたおやつを左手側にうつします。

そして、左の前側から、股の下を通します。

股の下から出た左手

↑このような感じです。

最後に股の間を後ろ方向に抜けつつ、左横を抜け、股の前まで誘導できればOKです。

8の字の中心を指す指

↑こんな感じです。

愛犬のトイプードルはちゃんとできているの?

愛犬のグミはつっかえ、つっかえ、ですが、たまに成功します。

しかし、逆走したり、右手から左手に移るときについていけなくなったり、なかなかうまくいきません。

ですが、練習をしすぎると犬にとって苦痛の時間になってしまいますし、人間側も疲れてしまいます。

グラン動物病院のパピー教室で習った「ハンドターゲット」、徐々にできるように、愛犬ともども頑張ろうと思います。

グラン動物病院のパピー教室「デンタルケア」

あなたは、何%の犬が歯周病にかかっているか知っていますか?

先生先生

みなさん、実は犬は虫歯になりにくい生き物です。

しかし、歯周病にはなりやすい動物です。

今、何%の犬が歯周病になっているかわかりますか?

手を上げてもらう形でいきましょう!

私

80%!

チョコママチョコママ

50%

くるみママくるみママ

50%

くるみママくるみママ

50%

先生先生

正解は80%です。

これだけのワンちゃんが歯周病にかかっています。

グミちゃんパパは、知っていました?

私

実は本を読んで知っていました~

先生先生

最近は飼い主の意識も向上して70%ぐらいまで下がったと言われています。

それでも多いですよね。

なぜ犬の「歯周病」は多いのか

グラン動物園のパピー教室で多く聞かれたのが「本気がみ」をしてくるので、歯に触ることができないでした。

続いて「いつから歯磨きをしていいのかわからない」「歯磨きの仕方がわからない」という意見が聞かれました。

愛犬グミの「本気がみ」は、本気で対処して直りました。

今なら、おやつをあげていれば、口のなかも触れます。

ただ、歯磨きはうまくいきません。

犬にしてみれば、歯磨きなんて、意味不明のされたくない行為ですもんね。

いきなり歯磨きをするのではなく徐々に

先生先生

いきなり歯磨きをするとうまくいきません。

まずは、歯磨きを好きになってもらう必要があります。

最初は歯磨き用のペーストをなめてもらうだけでOK

しばらく慣らしたあとに1本だけ触らしてもらう。

もっとなれたら2本に挑戦。

ゆっくり慣らしていくことが大切です。

うちのワンちゃんは、歯ブラシを見せると喜んで列を作りますよ笑

歯磨きでは、犬と格闘せずにゆっくり慣らしていくことが大切。

そうすれば「犬や飼い主のストレスにならない」ということを今回のパピー教室で学びました。

これを機に「ゆび歯ブラシ」「歯ブラシ」「液状はみがき」がセットになったお手軽歯磨きセットを購入しました。

お手軽歯みがきセット

↑こんなんです。

価格はそれほど高くなく、1,500円程度だったと思います。

グラン動物園のパピー教室・恒例のみんなで遊ぼう!

追いかけっこしているトイプードル2匹

グミは、同じトイプードル・レッドのくるみちゃんとなかよし。

グミは5kgありますが、2kgのくるみちゃんに追いかけられるのが大好きみたいです。

犬にも社会があり、見ていて楽しいですね!

グミも今、パピー教室で社会について、学んでいるんだと思います。

【4回目ハンドターゲット・デンタルケア】グラン動物病院のパピー教室に行ってきました! まとめ

ハンドターゲット中の指

今回はおトイレなどの誘導に役立つ「ハンドターゲット」を学びました。

また、犬の口臭の原因となる「歯周病」防ぐ「デンタルケア」についても学びました。

ハンドターゲットは、徐々に進めれば必ずできるようになるので、犬にとってストレスにならない程度に頑張ってくださいね。

歯みがきについては「永久歯に生え変わってから」とよく言われますが、それではおそすぎます。

今のうちから練習し、永久歯に生え変わってからスムーズに歯みがきできるようにしましょう。

1~6回目の様子は、こちらのリンクからどうぞ。