
あなたは
「この子と一緒にりんご食べたいな~」
「犬が好きなものって何があるのかな?」
「嫌いなものとかあげちゃいけないものってあるの?」
と思ったことはありませんか?
私は1歳半(※2022年5月時点)のグミという大きなトイプードルと暮らしていますが、一緒に果物を食べることがよくあります。
みかんを食べているときは1粒のほんの少しだけをあげますし、バナナを食べるときもおすそ分けをしています。
「みかん」「バナナ」などを食べているときのグミはとっても嬉しそうで、私の方も嬉しくなってしまいます。
基本的には、犬はまんべんなく栄養をとるために「ドッグフード(手作りを含む)」を食べるべきです。
ですが、 犬が好きなものを食べさせてあげることも、犬と飼い主の関係を深めるのに役立つと思っています。
この記事では、「犬が好きであげてもいいもの」「嫌いであげてはいけないもの」をまとめました。
また、注意点についても触れているので、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
犬が好きな食べ物は?

犬が好きな食べ物は、次の5つに分類できます。
犬が好きな5種類の食べ物
- 甘みのあるもの
- タンパク質を多く含むもの
- 塩分を含むもの
- 乳製品
- その他
この5種類の食べ物について、具体的に見ていきます。
甘みのあるもの
犬は甘みのある食べ物が好きです。
甘みのある食べ物といえば「野菜」や「果物」があります。
また、犬用のおやつにも甘いものがあり、好きな子が多いです。
果物
果物が好きな犬は多いです。
犬は次のような果物を食べることができます。
分類 | 具体例 |
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果物 |
果物をあげるときの注意点は、「あげすぎに注意する」ことです。
「あげすぎ」で注意したいのは「間隔」と「量」です。
例えばバナナの場合、飼い主が食べるときにいつもあげていると、バナナを見ただけでおねだりをするようになってしまうかもしれません。
また、おやつとしてあたえる場合も量を少なめにし、バナナだけでお腹いっぱいになってしまわないように気をつけてあげましょう。
犬は賢いので、適量をときどきあげるようにすると、「いつでももらえるわけではない」ということを学習してくれます。
野菜
犬は甘みをもつ野菜が大好きです。
例えば、次のような野菜を多くの犬が好みます。
分類 | 具体例 |
---|---|
野菜 |
野菜も果物と同じで、あたえる量と頻度に気をつけるようにしましょう。
また、「ブロッコリー」「じゃがいも」「とうもろこし」は、生ではなく加熱したものをあたえる必要があります。
特にじゃがいもの芽には「ソラニン」という毒素が含まれ、犬が食べると食中毒を起こすことがあります。
じゃがいもは芽をとった後に加熱し、あたえるようにしましょう。
犬用のおやつ
分類 | 具体例 |
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犬用のおやつ |
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犬におやつをあたえる場合、犬用のもののみあたえるようにしましょう。
人間用のものは食塩や砂糖が多く使われているため、犬の体によくありません。
犬用のおやつは、味付けが控えめで、体にも優しい作りになっています。
ある程度、保存がきくため、取り扱いが楽な点もポイントです。
タンパク質を多く含むもの
犬は雑食の動物ですが、先祖のオオカミは肉食です。
そのため、犬も肉が大好きです。
また、犬は魚も好んで食べます。
肉や魚に共通して言えるのが「タンパク質が豊富」なことです。
タンパク質が豊富!
- 鶏肉
(低脂質&タンパク質が豊富) - 牛肉
(鉄分・ビタミンB群が豊富) - 豚肉
(安価で栄養価が高い) - ラム肉
(カルチニンが脂肪酸や中性脂肪酸を燃焼) - 鹿肉
(脂質が少ない) - 鮭
(低脂肪で消化もしやすい) - 白身魚
(低脂肪&高タンパクでダイエットにも使える) - 赤身魚
(噛みごたえを楽しめる) - 青魚
(DHAを多く含み、シニア犬にもおすすめ)
肉・魚を犬にあたえる場合、必ず加熱するようにしましょう。
これは肉や魚についている菌や寄生虫を取り除くために必要です。
生であたえても問題のない場合もありますが、愛犬の安全のために加熱処理をしたほうが安心です。
また、ドッグフードには肉・魚が必ず含まれます。
肉や魚をあげる場合は、その分、ドッグフードの量を減らすようにしましょう。
魚のうち、人間用に調理された「ししゃも」「うなぎ」「しらす」などは塩分を多く含むため、犬にはあたえないように注意しましょう。
塩分を含むもの
犬も人間と同じで塩分を多く含むものを好みます。
塩分を含むもの
- ソーセージ
(犬用のもののみ) - にぼし
(塩分控えめなものをあたえる)
ソーセージは、人間用のものは塩分が多く含まれているため、あげるのはNGです。
ソーセージをあたえる場合は、犬用のものにしましょう。
犬用のソーセージで、塩分のとりすぎが起こることはありません。
犬はにぼしも大好きです。
噛みごたえがありますし、「カルシウム」「鉄分」などのミネラルや「DHA(記憶力や集中力の維持に役立つ)」「EPA(脳の伝達をスムーズにする)」が豊富に含まれています。
おやつとしてにぼしをあたえれば、きっと喜んでくれるでしょう。
乳製品
犬はチーズをはじめとした乳製品も大好きです。
乳製品
- チーズ
(カルシウムが豊富) - ヨーグルト
(整腸作用・免疫力増進作用あり、プレーンヨーグルトのみあたえてもOK)
乳製品の代表である「チーズ」「ヨーグルト」は、犬も食べることができます。
ただし、チーズは人間のものは塩分が多すぎるため、犬用のもののみあたえるようにしましょう。
ヨーグルトは人間用のものを食べられますが、砂糖などが入っていない「プレーンヨーグルト」のみあたえてもOKです。
その他
「甘味のあるもの」「タンパク質を多く含むもの」「塩分を含むもの」「乳製品」以外でも、犬が好きな食べ物はあります。
その他の食べ物
- パン
(犬用のもののみ) - 納豆
(タンパク質・ビタミン・食物繊維・ミネラルが豊富) - お水・お湯
(食事制限などがある場合)
犬は人間用のパンが好きです。
食べている時におねだりされた方もいるのではないでしょうか?
菓子パン・調理パンは人間用の味付けになっており、犬が食べると糖分・塩分の取りすぎが起こります。
食パンぐらいだったら大丈夫そうな気もしますが、食パンは「消化によくない」「塩分を多く含む」「歯の健康によくない」ため、食パンもあげるのはよくありません。
「朝食時に一口食べさせてあげる」、といったことはしないように気をつけましょう。
一度もらえると、毎回、食パンをもらいにくるようになってしまいますし、飼い主としてもあげたくなってしまいます。
パンをあげるなら犬用のものが販売されているので、そちらをあげるようにしましょう。
また、犬は「納豆」を好むこともあります。
納豆は栄養価が高く、犬にとって害になることもありません。
もし、愛犬が納豆好きなら、時々あげるようにするといいかもしれません。
また、犬は水やお湯も好きです。
病気などにかかり絶食をしないといけないような場合、お湯をあたえると喜んで飲みますし、空腹を紛らわすことができます。
犬が嫌いな食べ物は?

犬が嫌いな食べ物は、次の4種類に分けられます。
犬が嫌いな4種類の食べ物
- 酸味が強いもの
- 苦みが強いもの
- 辛いもの
- 独特な匂いがするもの
この4種類の食べのものについて、一つずつ見ていきます。
酸味が強いもの
犬は酸味が強いものが嫌いです。
これは本能的な反応であるとも考えられます。
食物が痛んだり腐ったりすると、酸っぱい匂いや味がするようになります。
野生では、痛んでいるものや腐っているものを食べると、命を落としかねません。
犬は人間と共存するようになり、今ではいろいろなものを口にしますが、「酸味が強いものは危険」ということが本能に残っているのかもしれません。
酸味が強いもの
- お酢
- レモン
- 梅干し
- オレンジ
- キウイ
ここであげたものでも、熟して甘くなっている「オレンジ」や「キウイ」なら好んで食べることがあります。
オレンジやキウイは、犬が食べても大丈夫な果物なので、食べたがるようなら適量をあげてみましょう。
苦みが強いもの
苦味が強いものを犬は「危険」だと判断します。
そのため、間違って口に入れてしまうことはあっても、すすんで食べようとすることはありません。
苦みが強いもの
- ネギ類
- 玉ねぎ
- コーヒー
- ビターアップル
苦味が強いもののうち、特に気をつけないといけないのが「ネギ類」「玉ねぎ」です。
玉ねぎは少量を口にしただけでも「玉ねぎ中毒」を起こすことがあり、「下痢」「嘔吐」「血尿」「発熱」「呼吸困難」などの症状が出ます。
玉ねぎは加熱しても犬に対する毒性は変わりません。
そのため、「ハンバーグ」「スープ」「トマトソース」に入っている玉ねぎも危険です。
ハンバーグは肉類が多く使われているため、犬にとって魅力的な食べ物です。
また、玉ねぎの苦みもハンバーグの味に隠れてしまい、飲み込んでしまう可能性は高まります。
玉ねぎ単体であげることはないと思いますが、玉ねぎが含まれるものもあげないように注意しましょう。
苦いものとしてあげた「ビターアップル」というのは、犬用のグッズでりんごの苦味成分を液状にしたものです。
ビターアップルは、噛んで欲しくないものにスプレーするだけで、噛まないようになる便利アイテムです。
辛いもの
犬は辛いものも苦手です。
辛いものも本能的に受けつけないようです。
辛いもの
- 唐辛子
- ワサビ
辛いものの例としてあげた「唐辛子」ですが、含まれる「カプサイシン」が犬にとってかなりの刺激物となります。
カプサイシンの刺激が消化器官に影響を及ぼし、「下痢」「胃腸炎」の原因となってしまうことがあります。
独特な匂いがするもの
独特な匂いがするものも、犬は警戒を示し、すすんで食べたり飲んだりはしません。
例えば、アルコールは独特な匂いがするものの代表です。
独特な匂いがするもの
- アルコール
犬はアルコールを分解する酵素を持っていません。
そのため、口にしたアルコールは無毒化されることなく胃や腸で吸収され、体の中に長時間、残ります。
その結果、「ふらつき」「嘔吐」「意識混濁」「昏睡」などの症状が出ます。
口にした量によっては、命を失う危険さえあります。
小型犬(2~5kg)の場合、220ml〜550mlが致死量となります。
犬は人間が口にしているものを欲しがることがあるので、間違って口に入らないように気をつけてあげましょう。
犬に食べ物をあたえるときの注意点

ここでは犬に食べ物をあたえるときに、知っておきたいことをまとめました。
あたえる前に必ず「あたえてもいいか」と「適量」を調べる
なにか新しいものを愛犬にあたえる場合、「あたえてもいいか」と「適量はどれぐらいか」を必ず調べましょう。
あたえてもいいものの場合、適量を守ってあたえるようにしましょう。
また、頻繁にあたえていると「ドッグフードを食べない」といったことが起こってしまうことがあります。
これは、「ドッグフードを食べなければ、あの美味しいものがでてくる」と犬が学習してしまったことが原因です。
ドッグフード以外のものをあげる場合は、「タイミング」「量」「頻度」に気をつける必要があります。
「いつもらえるかわからない」ぐらいがちょうどいいかもしれません。
好き嫌いには個体差があるので無理にあたえない
食べ物の好き嫌いには個体差があります。
そのため、この記事で紹介した「犬が好きな食べ物」も、犬によっては嫌いな食べ物になるかもしれません。
プレゼントしても食べてくれない場合は、あげるのは諦めましょう。
まとめ

この記事では「犬が好きな食べ物」と「犬が嫌いな食べ物」について紹介しました。
犬の主食はドッグフードですが、毎日、同じものを食べるのはちょっと寂しいものがあるかもしれません。
犬も嬉しいという感情はしっかりあるので、好きなものをプレゼントされたら美味しさにびっくりし、喜んでくれると思います。
健康面に注意しつつ、「犬が好きな食べ物」をときどき食べさせてあげたいですね。
「犬が嫌いな食べ物」については、健康を害するものも多く含まれるので、うっかりあたえてしまわないように注意が必要です。