こたつにみかん ヨークシャーテリア

犬はみかんを食べてもいいのでしょうか?

結論から、犬はみかんを食べても大丈夫です。

ですが、注意点がいくつかあります。

例えば、皮には毒素が含まれており、皮ごと食べると食中毒を起こすことも。

この記事では、みかんをあげるメリット・量・注意点などをまとめてご紹介します。

犬はみかんが好き?食べられる?

小犬とみかん

犬は雑食で肉以外にも、野菜やフルーツを食べます。

フルーツの中でも「みかん」を好きな犬は多く、みかんを見せるだけで喜ぶ子もいるぐらいです。

ここでは、犬とみかんの関係について、解説します。

犬は栄養豊富なみかんが大好き

ほとんどの犬にとって、みかんはごちそう。

犬は栄養をまんべんなくとるために、普段カリカリのドッグフードを食べます。

ですが、たまには特別なものを食べたいはず。

その中でも「みかん」は、おいしくて栄養豊富です。

みかんを食べて喜ぶ愛犬の姿を見れるのも、飼い主として嬉しいことですよね。

みかんアレルギーの心配はない?

みかんが原因でアレルギーを起こす犬はあまりいません。

ですが、みかんがアレルゲンとなってしまうことはあり得ます。

初めてみかんをあげるときは、少量にしましょう。

みかんのアレルギー症状

下痢、嘔吐、湿疹、皮膚のかゆみ、皮膚の腫れ、異常行動 など

上のようなアレルギー症状がでない場合は、みかんの量を少しずつ増やしてあげましょう。

なぜ、みかんを食べて下痢や消化不良を起こすの?

みかんは水分の多い食べ物です。

そのため、犬にとって消化のいい食べ物にはなりません。

消化器官がまだ発達していない子犬や、消化器官が衰えてきたシニア犬にあげると、消化不良を起こし下痢の原因となってしまうことがあります。

下痢を起こした場合は、みかんをあたえるのはやめておきましょう。

犬にみかんをあたえる4つのメリット

テリアとダックスフント

犬にみかんをあたえることに意味はあるの?
人の食べ物をあげて大丈夫?

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、犬にみかんをあげることによるメリットがあります。

みかんは栄養豊富で身体にいい

みかんに含まれる栄養素で、有名なのは次のものです。

栄養素 効果・効能
ビタミンC
  • 抗酸化成分による、加齢や運動の酸化ストレスの予防・治療
  • 関節炎などの予防・治療
  • 老化の防止
  • 免疫力を高める
ビタミンE
  • 細胞の酸化ストレスを抑える
  • 老化による疾病の予防と治療効果
  • ビタミンCと効果・効能が高まる
βカロテン
(ビタミンA)
  • 視覚の健康を維持
  • 皮膚・被毛の健康を維持
  • 免疫力を高める
  • 抗酸化作用
ペクチン
  • 整腸効果
  • 免疫力を高める
カリウム
  • ミネラルの一種
  • 細胞が正常に働くために必要
水分
  • 夏場の水分補給に役立つ

みかんには多くの栄養素が含まれます。

また、みかんの色素には「β-クリプトキサンチン」が含まれていて、さまざまなメリットが期待できます。

β-クリプトキサンチンは、ガンの予防、骨粗鬆症の予防、糖尿病予防、肥満予防の効果があると言われています。

みかんで水分補給できる

特に夏場ですが、水分の補給をしないと、犬はぐったりしたり、熱中症になったり、最悪の場合、亡くなってしまったりします。

そのため、水分補給はとても大切です。

みかんには多くの水分が含まれていますし、同じように含まれているカリウムが不要な塩分を身体の外に出す効果もあります。

犬の中には、なかなか水を飲んでくれない子もいます。

ですが、みかんなら喜んで食べてくれて、健康的に水分摂取ができます。

シニア犬・老犬に必要なビタミンCを摂取できる

シニア犬(7歳~)になってくると、ビタミンCの摂取が特に重要になってきます。

その理由は、ビタミンCが加齢による「関節炎」「老化」「免疫力の低下」を防ぐ効果をもつためです。

ですが、ビタミンCだけを摂ろうと思うと、味気のないサプリメントに頼ることになりますし、栄養バランスも崩れてしまうかもしれません。

みかんはビタミンCだけでなく、一緒に摂取するとより効果的なビタミンEも含まれています。

みかんで犬の食事をごちそうに

犬の栄養バランスだけを考えるなら、総合栄養食のドッグフードと水だけをあたえるのがベストです。

ですが、おやつもあげたいし、誕生日には犬用のケーキもあげたいですよね。

犬も毎日、カリカリのドッグフードだけだと、食欲がわかないかもしれません。

犬のドッグフードにみかんを少しのせてあげることで、ごちそうに大変身します。

犬の一生を豊かにするためにも、みかんを使ったレシピを考えてあげてくださいね。

犬へのみかんのあげ方は?

みかん

みかんが大好きな犬にも、欲しがるままにあたえてはいけません。

量が多すぎると下痢などの原因になりますし、食べてはいけない部分や、みかんを使った加工製品もあります。

ここでは、みかんのあげ方を解説します。

犬にあげてもいいみかんの種類は?

犬にあたえてもいいみかんの種類は、次のものです。

あげていい種類

はっさく、オレンジ、デコポン、いよかん、ぼんたん、ポンカン、夏みかん

これらのみかん類は、すべて犬にあたえても大丈夫です。

1日にあたえていいみかんの量は?

1日にあたえていいみかんの量を表にしました。

下の表を目安に、運動量やドッグフードの量、便の状態などを見て調整してあげてくださいね。

体重 みかんの個数
4kg未満 0.5個
4~10kg 1~1.5個
10~25kg 2~2.5個
25kg以上 3.5個程度

※みかんの大きさはMサイズです。

みかんをあたえるときに取り除くものは?

みかんをあたえる場合は、次のものは取り除いてください。

取り除くもの


  • →農薬・ワックスなどがついている可能性があるため
    →「ソラレン」という中毒性の成分が含まれているため
  • 薄皮
    →消化不良の原因となるため

  • →消化されないため

また、未熟な青いみかんには、「アルカロイド」という植物毒が含まれています。

犬の安全を考えて、みかんは熟したものをあたえるようにしましょう。

缶詰・ジュースなどの加工食品はあげていい?

缶詰のみかんをあげるのはNGです。

缶詰のみかんは人間が食べてもわかるぐらい、砂糖やシロップで甘くなっています。

砂糖は犬の肥満に繋がりますし、缶詰のみかんしか食べないようになる、ということも考えられます。

缶詰だけでなく、市販のみかんジュースやアイスなどの加工食品もあたえないようにしましょう。

みかんの皮を食べてしまったら?

みかんを美しく見せたり、長持ちさせるために、農薬やワックスが使われている可能性があります。

この農薬やワックスは、洗ってもなかなか落ちることはなく、犬が口にすると危険です。

また、みかんの皮には「ソラレン」という中毒性の成分が含まれています。

そのため、犬によっては食中毒を起こしてしまうことがあります。

食中毒を起こすと、犬は嘔吐・下痢・食欲不振などを起こし、最悪の場合、命を落としてしまいます。

みかんの皮を食べてしまったら、注意深く様子を見守り、異変があったらすぐに動物病院に連れていきましょう。

まとめ

みかんとノーフォークテリア

犬はみかんを食べても大丈夫です。

さらに、みかんは犬にとってごちそうで、大好きになってくれるはず。

ですが、「皮を食べてはいけない」などの注意点もあります。

あげすぎに注意して、みかんで犬を喜ばせてあげてくださいね。