柴犬と飼い主

柴犬は日本で人気No.5の犬種で、約12,470頭(※)飼われています。
※「犬との暮らしの大辞典」より

柴犬は、飼い主の命令を待つ忠犬で、ちゃんとしつけると驚くほど優秀に育ちます。

また、運動能力・運動神経がいいため、アウトドアを一緒に楽しめる犬種でもあります。

そんな魅力的な柴犬について、「性格」「色」「飼いやすさ」をまとめました。

柴犬のお迎えを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

まず柴犬の性格から

寝ている柴犬

まず、柴犬について、8つの項目を見てみたいと思います。

項目
初心者向き度 4.00
声の大きさ 4.00
賢さ 5.00
飼い主LOVE度 5.00
やんちゃ度 4.00
マンション向き度 1.00
高齢者・子供向き度 2.00
共働きOK度 2.00

※「犬との暮らし大辞典」より

「賢さ」や「飼い主LOVE度」が星5なのは、柴犬を飼う上で嬉しいポイントですね。

ですが、「マンション向き度」「高齢者・子供向き度」「共働きOK度」を見ると、飼うのが難しそうな犬種であることがわかります。

柴犬は忠実だが警戒心が強い?

柴犬はよく「飼い主には忠実だが警戒心が強い」と言われます。

飼い主の言うことにはよく反応するため、トイレのトレーニングやおすわり、ふせなどのコマンドを教えることもうまくいくでしょう。

一方、他人に対しては不安を抱くことが多く、その不安から攻撃的になることがあります。

柴犬は恐れ知らずの性格なの?

柴犬は飼い主とそのかぞく以外には甘えることはあまりありません。

他人に対しては警戒心をもちやすく、気軽に近づいてくる人や触ろうとする人には攻撃的になります。

また、柴犬は恐れ知らずの性格をもっている子が多い、ということも知られています。

そのため、柴犬は番犬に向いているとよく言われます。

柴犬はかわいいくて愛嬌がある?飼い主にはとことん誠実!

警戒心と恐れ知らずの両方の性格をもつ柴犬ですが、飼い主やその家族にはかわいく愛嬌をふりまいてくれます。

飼い主のコマンドを忠実に守ったり、嬉しいときは舌を出したり、飼い主の近くにずっといたり。

とてもかわいいと思いませんか?

その一途さが柴犬の人気の秘密でもあります。

柴犬は鋭敏で賢い?自信満々なところに注意!

柴犬は明るくて活動的な犬種です。

一方、警戒心が強く、鋭敏なところもあります。

また、自信満々でプライドが高い部分も見られます。

そのため、月齢・年齢がいってからのしつけや、コマンドを教えようとすると苦戦することになるかもしれません。

柴犬の飼おうと思っている方は、なるべく週齢・月齢がいっていない子を選び、なるべく早くしつけをしたり、コマンドを教えたりしましょう。

柴犬は他の犬にあわせるのが苦手

柴犬は一般的に、他の犬と仲良くするのが苦手です。

そのため、ドッグランやドッグカフェに行きたい方は、早めに人や犬が多い場所になれさせる必要があります。

慣らすのに一番おすすめなのは、動物病院などで行っているパピー教室に参加させることです。

パピー教室ではコマンドなどを習いつつ、他の犬や人との距離感のとり方を教えてもらうことができます。

何も準備をしないままドッグランに連れて行くのは、柴犬の鋭敏な性格からトラブルのもとになるかもしれません。

そのため、ステップを踏まずにドッグランやドッグカフェに連れて行くことはおすすめできません。

柴犬のカラー「赤・黒色・白毛・胡麻」で性格が変わる?

赤柴と黒柴

柴犬の場合、カラーによる性格の違いはありません。

ちなみに各カラーの割合や相場は、つぎのとおりです。

カラー 詳細
赤色
  • 人気No.1
  • 全体の80%以上が赤柴
  • 相場は17万円程度
黒色
  • 人気No.2
  • 全体の10%程度が黒柴
  • 相場は18万円程度
白柴
  • 黒柴よりもさらに珍しい
  • 相場は20万円程度
胡麻柴
  • 赤・白・黒がまざった毛色でかなり珍しい
  • 相場は16万円程度

柴犬は人気犬種の中では、比較的、安く買うことができます。

ですが、その後のお世話で苦労する部分もあるかと思うので、しつけ教室などの費用も飼う上で計算に入れておきましょう。

柴犬はオス・メスの性別の違いで性格が変わるの?

2匹の柴犬

柴犬はオスとメスで性格に違いがあります。

具体的には、

オスの性格 メスの性格
  • 攻撃的
  • けんかっ早い
  • 縄張り意識が強い
  • 警戒心が強い
  • 飼い主への忠誠心が強い
  • おとなしい
  • 友好的
  • 自立心が強い
  • 頑固
  • 無駄吠えが少ない

といった違いがあります。

ですが、これは柴犬の「オス」と「メス」の性格を比較したものです。

例えば、「友好的」であるはずのメスも、他の犬種と比べると「警戒心が強い」部類に入ることがあります。

社交的な場に連れて行くなら、メスのほうがいいのかもしれませんが、「メスだから大丈夫」ということではありません。

性格はその子の個性によるところが大きいので、嫌がっているのにドッグランに連れて行く、といったことがないようにしましょう。

柴犬はキツネ顔・タヌキ顔で性格が変わる?

タヌキ顔の柴犬

キツネ顔というのは、マズルが長く、顔が縦に長く、目と鼻の位置が離れている、顔をさします。

一方、タヌキ顔というのは、マズルが短い、目の位置が低い、顔を指します。

柴犬は「キツネ顔」でも「タヌキ顔」でも性格は変わりません。

キツネ顔はりりしい感じがしてかっこいいですし、タヌキ顔はちょっとまぬけな感じがかわいいですよね。

生まれて期間がたっていないほど、タヌキ顔になります。

成長してキツネ顔になることが多いのですが、タヌキ顔のままの柴犬もいます。

柴犬と豆柴の違いは?

黒の豆柴

柴犬と豆柴で性格に違いはありません。

JKC(ジャパンケネルクラブ)では、豆柴を正式な犬種として認めておらず、血統書上も柴犬と記載されます。

柴犬と豆柴に違いがあるとすれば、そのサイズだけです。

豆柴は小さくてかわいく、日本人受けのいい犬種です。

ですが、「十分なえさを与えない」ことで、無理に豆柴サイズまで小さくし、販売している悪質なブリーダーもいるようです。

そういった無理に豆柴にされた柴犬は、「健康上の障害」「精神的な障害」を抱えていることがほとんどです。

豆柴は、信頼のおけるブリーダーやペットショップを探して、そこで買うようにしましょう。

初めてでも飼いやすい柴犬の色・性別は?

飼い主にお手をする柴犬

柴犬は色による性格の違いはありません。

柴犬を含めほとんどの動物は、オスのほうが体が大きく、筋肉が多く、力も強くなっています。

そのため、オスの場合は走るのも早いですし、引っ張る力も強いです。

また、運動不足にならないように、散歩はオスのほうが回数を増やしたり・距離伸ばしたりする必要があります。

そういったことを考えると、メスのほうが飼いやすいかもしれません。

ですが、力強さやたくましさを柴犬にもとめるなら、オスがおすすめです。

まとめ

ドッグランで走る柴犬

柴犬は飼い主に一途な忠犬です。

そのけなげさは、賢さや飼い主LOVE度などは、星5な犬です。

柴犬は初心者にとって飼いやすい犬種ではないかもしれません。

ですが、いちど心がつながれば、きっとあなたの良い人生のパートナーとなってくれるでしょう。