上目遣いの子犬

「子犬が餌を食べない……」

これはよくある悩みで、飼い主が頭をかかえる問題かもしれません。

しかし、これは子犬を飼っていれば誰もが通る道。

工夫をすれば、簡単に食べてくれるようになります。

この記事では「子犬がなぜ餌を食べないのか」「餌を食べさせるにはどうすればいいか」「病気との見分け方」を解説します。

子犬が餌を食べないのはよくあること

上目遣いの子犬

「子犬が餌を食べない……」

飼い主としては、本当に心配になりますよね。

しかし、安心してください。

子犬が餌を食べなかったり、食べなくなったりするのはよくあることです。

例えば、次のことで餌を食べなくなったりします。

餌を食べない……

  • 家に来たばかりで緊張している
  • 遊びたくて餌を食べるどころじゃない
  • 眠い・疲れたから餌を食べない など

元気そうならば、1~2日餌を食べなくても問題ありません。

家に来たばかりで緊張している

家に来たばかりの子犬は、環境の変化にびっくりして餌を食べないことがあります。

その一方で、お皿を平らげてしまう子犬もいます。

遊びたくて餌を食べるどころじゃない

子犬は飼い主と遊ぶのが大好きです。

中には遊びたい気持ちが食欲を上回り、餌を食べない場合があります。

そういった場合は、十分に遊んであげてから餌をあげてみましょう。

眠い・疲れたから餌を食べない

子犬は一日のほとんどを寝て過ごします。

また、自分の体力を考えずに動き回って疲れてしまう、ということがあります。

動き回って疲れてしまった場合、子犬は餌を食べてくれなくなってしまいます。

子犬の餌の種類・あげ方を変える方法

餌のお皿を加える子犬

子犬をお迎えするときは、ペットショップの店員さんから「どの餌を食べていたのか」「何回に分けてあげていたか」「あげていた時間帯」を聞くようにしましょう。

急に餌を変えると、子犬の餌の食いつきが悪くなる可能性があります。

また、犬は習慣の生き物なので、餌をもらえるタイミングをしっかり覚えています。

これまでのタイミングを変えてしまうと、子犬にとってストレスになってしまうことがあります。

そういったストレスから、子犬が餌を食べてくれない場合があります。

餌の種類を変えたい・餌のあげ方を変えたい場合は?

餌を変えたい場合は、少しずつ新しい餌に変えていくようにしましょう。

例えば、これまでの餌を3分の1ずつ新しい餌に変えていき、食いつきを見ながら調整する方法がおすすめです。

子犬に餌を水やお湯でふやかしてあげていた場合も、徐々に水・お湯の量を減らしていきましょう。

餌をあげるタイミングを変えたい場合は、30分や1時間ずつ、餌の時間をずらしていきましょう。

徐々に餌やタイミングを変えれば「子犬が餌を食べない」といったことは起こりにくくなります。

子犬が餌を食べないときの6つの解決方法

舌を出しているパグ

遊びながら食べさせる

子犬は飼い主と遊ぶのが大好きです。

おもちゃを投げてとって戻ってきたらあげる、というふうに遊びながら餌をあげる方法があります。

他にも「おすわり」「お手」「おかわり」「ふせ」などのしつけをしつつ、餌を食べてもらう方法もあります。

しつけというと子犬のストレスになりそうなイメージもありますが、意外とそんなことはありません。

芸ができるようになれば、喜んで披露し、餌を食べてくれるようになります。

水・お温でふやかしてあげる

子犬によっては、カリカリのドライフードを食べてくれないことがあります。

そういった場合、ドライフードを水・お湯でふやかしてあげてみましょう。

水・お湯でふやかすことで風味が増し食欲をだしてもらいやすくすることができます。

ドライフードのふやかし方は、こちらの記事をどうぞ。

手からあげる

食器から餌を食べてくれない子犬でも、人の手からあげれば食べてくれることがあります。

中には甘やかすことになり、人の手からしか食べなくなるのではないか、と心配される方もいるかもしれません。

しかし、手からあげることは、甘やかすことにならず、社会期に向けたトレーニングになるいいことなんです。

手からあげるとき、食器に手をつけながらあげると、よりいい結果に繋がります。

床に直接置いてみる

子犬は食器から食べないのに、床に直接おくと食べてくれる場合があります。

子犬のころはなんでも口に入れて確かめようとするため、床においてある餌も口に入れます。

口に入るとえさの美味しさがよく分かるようになるので、食べてくれるようになります。

おもいっきり遊んだ後に与える

子犬のころは好奇心が旺盛なので、遊びたい気持ちが勝ち、餌を食べてくれないことがあります。

こういった場合は、餌を一旦わきに置いておいて、家の中で遊んだり、散歩に連れて行ってあげたりするようにしましょう。

遊びたい気持ちが満たされれば、餌を食べたいという気持ちが強くなります。

子犬用のおやつを使ってみる

子犬は気まぐれなところもあるので、餌を食べてくれない気分なときもあります。

そういった場合は、子犬用のおやつをあげてみましょう。

おやつのカロリーは低いため、おやつで肥満になってしまうことはありません。

おやつで食欲をださせてから、餌を食べさせてみましょう。

子犬が病気で餌を食べないときもある

聴診器をつけた子犬

子犬が餌を食べなくても、ふつうのおしっこ・うんちをし、元気であれば1~2日は問題ありません。

しかし、次のような場合は、すぐに獣医師に連絡・相談する必要があります。

この症状に注意!

  • 元気がない
  • ずっと寝ている
  • 2日以上おしっこ・うんちをしていない
  • 餌を全く食べない
  • おやつも食べない

こういった症状や様子が出ている場合は、すぐに動物病院に連絡し、診てもらうようにしましょう。

子犬が餌を食べない……原因と解決方法・注意点を徹底解説!まとめ

寝ているダックスフンド

子犬が餌を食べない、のはよくあることです。

ですが、工夫をすれば、簡単に餌を食べてもらうことができます。

ちょっと時間はかかるかもしれませんが、少しずつ餌を食べてもらえるようにしていきましょう。

2日以上、餌を食べず元気がない場合は要注意。

そういった場合は、動物病院に連絡・相談するようにしましょう。